ましも先生の健康note

女性の大敵「むくみ」を丸裸にしてみよう!

東京では梅雨入りから早くも1週間が過ぎましたね。「よく降るなぁ〜。」という感じはまだ受けませんがやはり湿度が高くて過ごしづらい季節であることに変わりはありません。さらに今年は春からのコロナ禍で自宅で過ごす時間も多く、身体を動かす量も例年に比べてぐっと減っている方が多くいらっしゃいます。これでは中医学的な面から見ても気と血そして水の流れが滞りやすくなるのも当然です。ジメジメと身体に余分な湿が溜まりやすい上に巡りも悪化するダブルパンチで今年の梅雨は例年以上に注意が必要です。

さて話は変わりますが今年のゴールデンウィークから仲良しの中医学仲間「こうたん」ことさわたや薬房の早川弘太先生とYouTubeで動画配信しているのですが、これが毎週楽しみで仕方ない♪視聴してくださった方なら分かるかと思いますが、ただ単に2人のおじさんがケラケラ笑いながらおしゃべりするだけなのでそれも当然です。

注)でも健康に関するテーマを決めていますので役立つ情報も潜んでおりますのでぜひご覧くださいね♪

それで。その中でも触れているのですが、最近ハマっているのがマリネづくりなんです。特に「イカとセロリのマリネ」は週に2回は作っています。酢とレモンの酸味とタウリンたっぷりで肝臓強化してくれるイカ。そして気の巡りを良くするセロリ。これは本当にストレス疲労があるこの時期にぴったりなのです!なので。

「コロナ禍対策特別レシピ」に認定します!!

そんでもって今回のトップ画像にも貼り付けます!!

一部テンションに乱れが生じましたが。このマリネづくりで自分が外せないのが玉ねぎなんですね。どの料理でも言えるのですがあのシャキッとした歯触りとピリッとした香りが食欲をそそるんです。

この下処理として玉ねぎを薄切りにして水にさらしてからマリネ液に漬け込むんですが。これで味が染み込むんですね。玉ねぎの刺激成分である硫化アリルが抜けてその分味がしみるんでしょう。先日の休みの日も夕方から子供と「あつもり」で遊びながら仕込みを。。イカとパプリカをさっと茹でて。玉ねぎを水にさらして。。。

とここでふとこの美食探偵は考えたのです。

人間の体も実は同じなのではないか?

水によって体の有効成分が抜けて。水とともに体に栄養が入ってくる。

毎日体重計に乗っている方はご存知かと思いますが、人間の体重って日によって変わるんですよね。そしてそのほとんどが水分と言われています。すごく汗が出た日。1日クーラーの効いた部屋にこもっていた日。水分をたくさん摂った日などの水分の出入りはもちろんですが。しょっぱいものを食べた時などは体内に水分貯留させるので大きく影響します。ナトリウムとカリウムのミネラルバランスでも変わってくるのです。

夜にラーメンをすすってスープまで飲み干し、さらに喉の渇きにまかせて水分をガブ飲みしてみたら一目瞭然です。たぶん翌日顔がパンパンになるのではないでしょうか?

この例はいささか極端ではありますが、実際に店頭の相談でもむくみを伴った症状の方が多くいらっしゃいます。朝起きたら顔がむくんでいる。仕事で立ちっぱなしだからなのか夕方になると足がむくんでつらい。クーラーで体が冷えた上にむくむ。など特に筋肉量の少ない女性に出やすい症状とも言えます。

多くの女性を悩ませる「むくみ」はなぜ起こるのでしょうか?

前置きが長くなりマリネにもしっかり味が染みてしまいましたが今回はこの「むくみ」について深掘りしてみたいと思います。

成人の体の約60〜65%が水で出来ている。というのは有名な話です。ちなみに赤ちゃんの水分量は約75%。大人になるにつれて脂肪の比率が大きくなるため相対的に水分量が減ってきます。また前述したとおり筋肉量の少ない女性は男性に比べて体内に水分を保持できる量も少なくなります。

ここで1日の水の出入りを簡単にまとめてみましょう。

水には口から飲む「飲料水」、食事から「摂取される水」、体内で栄養素がエネルギーに変換されて生まれる「代謝水」があります。

この総量は1日約2300mlとされており、内訳は以下の通りです。

飲料水→約1500ml

食事から摂取→約600ml

代謝水→約200ml

そしてこの摂取した水は「尿」「便」「呼吸」「発汗」によって体の外に排出されます。この総量も1日約2300mlとされており、内訳は以下の通りです。

尿量→約1200ml

便→約100ml

呼気→約400ml

汗→約600ml

注)これは性別や年齢、ライフスタイルなどで変動しますのであくまでも目安にしていただければと思います。

実際にこれだけの出入りを毎日しているわけですが、実は水を飲んだら乾いた土に雨が染み込むようにすぐに体の細胞に染み込んでいくわけではありません。

ここで鍵になるのがナトリウムとなります。小腸の粘膜にあるナトリウムの輸送体によって水は引っ張られるように吸収されていきます。専門的に言うと「浸透圧」を利用しているのです。

想像してみてください。濃いスープをレンゲでお湯に浸けるとスープがお湯の方に自然に流れて出ていきます。これが浸透圧によるものなのです。

冒頭にも書きましたがしょっぱいラーメンを食べて水分を取りすぎるとむくむ。というのは体の中に多量に取り込まれたナトリウムによる「浸透圧」が起こしているものであることが理解できます。

ちなみに病院で出される処方せんによる薬。利尿剤のほとんどが「腎臓でろ過した原尿」を「尿」にする際に行われる尿細管での「水分の再吸収」を抑えるものです。その薬理作用はナトリウムの取り込みを阻害して水を体内に再度引っ張り込まないようにするというものになります。

このようにナトリウムと水分は切っても切れない関係です。

実際「むくみ」の相談を受ける際にもやはり食事のバランスをまず確認することが大切になります。

ではここで西洋医学的なむくみへの対応を考えてみましょう。ここでは利尿剤をどのような方に使っていくかに注目します。

①心不全=心臓(ポンプ)の働きが悪く細胞に貯留した水分が流れていかない。

②ネフローゼなど腎臓の働きが低下することで水分の排出量が低下する。

③肝硬変などによる門脈圧の亢進により腹水がたまる。

西洋医学的な考えではこのような比較的重い症状の場合に利尿剤での治療を行います。また高血圧症の改善のためにも使うことが多くありますが、単に「むくみ」だけで薬などで治療するという選択肢はないように思います。

ではもう一方の中医学的な視点からむくみの原因を整理してみましょう。

①水の運化をつかさどる脾の働きの低下

脾は飲食物を消化吸収して全身に運搬する作用(運化作用)があります。梅雨時期など湿気が多くなるとこの働きが低下してむくみを始め腹部の膨満感。消化不良。食欲不振。さらに血色も悪くなっていきます。元気を生み出すのも脾の大きな役割です。だるくてむくむ。という方は脾のケアを第一に考えましょう。

脾の働きを良くして水分を排出する食材ハトムギトウモロコシなど。そして枝豆・そら豆・小豆などの豆類がオススメです。実は栄養学的に言うとこれらはカリウムが豊富。カリウムがナトリウムの排出を促すためむくみを改善する働きがあるのです。他にもきゅうりやニガウリ・冬瓜などのウリ科の植物にもカリウムが豊富で利水作用があります。

②排泄をつかさどる腎の働きの低下

腎は二陰(前陰=尿道・後陰=肛門)に開孔すると言われており、便や尿の排泄を担当します。特に水を貯蔵して全身の水分代謝を管理しているため、この腎に異常が発生すると便秘や尿量の減少がおこるためむくみが起こったり、尿や便の異常が起こったりします。過度な空調による「夏冷え」も腎を傷める大きな原因。しっかりと温度調節できるような対策が必要です。また1日の終わりに湯船でゆっくりと腰を温めることも大切。じんわりと汗をかいて水分も排出できるようになります。

③ストレスや生理に関係する肝の働きの低下

体の水を流していくのは気と血です。特に女性は「生理前にむくむ」という方が多くいらっしゃいます。五臓の中で肝は血を貯蔵する働きがあり生理前や生理中など血を消耗する期間は特に弱りが出やすくなります。また肝は気を巡らせる作用もありストレスにも非常に敏感。コロナ禍によって思うようにのびのび外出できないストレス。マスクによる圧迫感も問題です。

気の巡りを良くする食材→紫蘇やセロリなどの香味野菜。ミントやジャスミンなどハーブ類。

酸味のあるもの→酢の物。レモンを効かせたもの。梅干しなど。

タウリンが豊富な食材→牡蠣・あさり・しじみ・ほたて・かに・イカ・タコなど。

なんとこの3つを兼ね備えたのが!

「イカとセロリのマリネ」なのです!!

ということで。やっぱり今日も作ろう♪

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