ましも先生の健康note

ブルーマンデーをハッピーに迎えよう。

さあ待ちに待った週末!皆さんはいかがお過ごしでしょうか?自宅時間が多い今の状況でも自分の時間を存分に楽しめる休日は本当に心も身体も軽くなりますよね。

自分は土曜日も仕事でお店にいるわけですが、平日と違って目の前の商店街を楽しそうに歩く家族連れを見たりするとやっぱり休みの日って良いもんだな。とほっこりしてしまいます。周りの空気も温かみのある暖色なイメージ。

さてこれに対して月曜日の朝になるといかがでしょうか。駅に向かう顔もキリッと引き締まって頑張るモード。周りの空気も知性を司る淡いブルーといった感じではないでしょうか。

いまだステイホームの方が多い東京も少しずつ出勤する姿が見られてきましたし、これから自粛要請の解除をきっかけに以前の日常に戻られる方も多いのではないかと思います。

さてこの月曜日の朝。淡いブルーをまとって出勤される方の中で一際ブルーになってしまうという方もいらっしゃいます。いわゆる「ブルーマンデー症候群」です。

別名「サザエさんシンドローム」という言葉にも現されますが、月曜日を迎えるのが憂うつで日曜日の夕方から気持ちが落ち込んでしまうという症状です。

ここで週末の過ごし方と幸福度を完全な独断と偏見で数値化。さらに心の声を想像してみます。

金曜日の夜→幸福度100% 金曜ロードショー・ダウンタウンなう・脱力タイムスなどで至福の夜を満喫。この夜が終わらなければいいのに。

土曜日の昼→幸福度85% 昨日の夜更かしが効いてる。昼まで全然眠れる。でも大丈夫。なぜなら明日もお休みだから。

土曜日の夜→幸福度65% 昼からでも好きなことして楽しく過ごせた。明日もお休みだから今夜も夜更かしできるな。でも明後日からまた仕事か。。

日曜日の昼→幸福度50% あー今日もよく寝た。昨夜も楽しかったなぁ。今日も休みだからゆっくり過ごしたいけど明日からまた仕事か。夜更かしはできないな。

日曜日の夜→幸福度25% もう夜。。。日が暮れてしまったのがとてつもなく寂しい。明日からまた始めるな。サザエさんは愉快だな。。。って愉快に見れないわ。 なんか憂うつで眠れそうもないわ。

月曜日の朝→幸福度0% よく眠れなかったしなんか気持ちが重い。職場に行きたくないなぁ。でも頑張って行かないと。

自分は今は土曜日も仕事をしているためちょっと違うのですが、以前に感じていた感覚や長い連休の時に感じる気持ちをもとに作ってみましたがいかがでしょうか?はい。だいぶ誇張はしております。

そんなことないよー!という人もいらっしゃるかと思いますが、実際に早稲田大学の人口動態調査の分析によると男性の自殺者が最多なのが月曜日の午前中。さらに身体への影響として心臓への負荷=収縮期血圧×脈拍数は月曜日の午前中が他の曜日に比べてトップというデータにこの月曜日の朝に特別なストレスがかかっていることを裏付けられています。

では週末が幸せなのはなぜか?そして月曜日はなぜ気が重くなるのでしょうか?

原因は人それぞれかと思いますが、中でも多くを占めるのは「睡眠リズムの乱れ」「職場での嫌な関わり合い」「単純にやる気が出ない」という3つではないでしょうか?そこで今回のnoteはこの3つについて深く掘り下げてみたいと思います。

まず1つめの「睡眠リズム」休日は早く起きなくても良い。誰にも邪魔されずにお布団にくるまっている至福の時間はかけがえのないものです。しかし実は休日と平日で睡眠時間の差が大きい人は自律神経の乱れを起こしやすく、実際にうつ病を発症しやすいというデータもあります。

この「休日に平日よりも2時間以上多く眠る状態」「ソーシャルジェットラグ=社会的時差ぼけ」と呼ばれ睡眠負債が溜まっている現れとみなします。そしてこの蓄積した睡眠負債が心と身体のバランスを崩して自律神経の失調につながるのです。

中医学的な側面から考えても「睡眠時間は血の補充をする大切な時間」であり、それが慢性的に不足することで血虚の状態が引き起こされます。血虚は身体の冷えや皮膚の乾燥・爪の割れやすさ・髪のパサつきなどに始まり、不安感など精神的な症状の原因にもつながります。睡眠負債は2〜3日の寝溜めでは解消しません。個人差はありますが毎日7時間程度の睡眠時間の確保が大切になります。週末に寝足りない分は毎日の睡眠で少しずつ補うように心がけましょう。

そして睡眠時間とともに気にしてほしいのが睡眠リズム人間は起きてから日光を浴びることで体内時計をリセットし、15時間後に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を開始します。例えば日曜日にお昼近くまでダラダラ眠って日光を浴びる時間が11時過ぎであればメラトニンの分泌が始まるのは夜中の2時。月曜日の朝を寝足りないという気持ちで迎えなくてはならなくなります。休みだからと言って朝寝坊するのではなくいつもと同じ時間に起きて日光を浴びることがとても大切になります。

そして2つ目の「職場での嫌な関わり合い」職場に行くと会ってしまうのがエナジーバンパイア。その名の通り「やる気やエネルギーを奪う困った存在」のことです。色々なタイプに分けられますが職場で多いのが「見下すタイプ」「否定してくるタイプ」「こき使うタイプ」です。

*見下すタイプ→「あなたはダメね!」と相手に劣等感を与えることで優越感を得るタイプ。

*否定してくるタイプ→「こんな事やっても無駄!」と相手を否定し自分を肯定化することで優越感を得るタイプ。

*こき使うタイプ→「あなたは○○をやっといてちょうだい!」と人を使って物事を動かす自分に優越感を感じるタイプ。

さらに「全部あなたのためなのよ。」と親切心を全面に押し出すタイプもいます。

これらは自己主張や承認欲求が強い人。やたらと人の上に立ちたがる人に多く見られるのが特徴です。なかなかやっかいなのがこれが本人に自覚がないことです。「君子エナジーバンパイアに近寄らず。」もし逃げられなければ聞き流しちゃいましょう。無意識ながら自分の優越感のために言っていることですから真に受けなくても大丈夫。

1ミリの心配もありません。それよりもそれを受け止めて優しい自分の心の負担が傷つくことが問題です。

3つは「やる気が出ない」人間のやる気を起こさせる動機づけは「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」に分けられます。

内発的動機づけ→興味があるから学ぶという好奇心。より技術や力をつけたいという向上心。活動そのものが好きという楽しみなど。

外発的動機づけ→実績が良くて報酬をもらえる。立派な成績を収めて名誉を得る。優秀な成果をあげて希望の進路や役職に就ける。

この内発的な動機づけが外発的な動機づけと合致することが天職に就けるということなのかもしれません。休みの日に誰にも邪魔されずに好きなことに没頭できることって本当に素晴らしい時間の使い方ですよね。この好きなことを仕事に変えるのはちょっと難しいかもしれません。しかし好きで就いた仕事であれば初心を振り返って今いる環境を思いっきり楽しむっていうことも大切な気がします。

また環境が内発的動機づけと外発的動機づけで大きく異なる場合は潔く割り切ることも大切。その場合は外発的なもの。いわゆる自分へのご褒美の設定をしてみてください。

月曜の朝はちょっといいモーニングを食べる。月曜日の昼にはちょっと良いランチをする。食べ物ばかりでなく月曜日は新しいシャツや小物などをおろして少しお洒落してみても良いのではないでしょうか?

いかがでしょうか?月曜日のブルーが少しでも薄く軽くなりそうでしょうか?

冒頭に書かせていただいたように心と身体はお互いに連動します。ブルーマンデーを軽くすることで身体の調子も良くなるのは間違いありません。月曜日を暗くするのも明るくするのも実は自分の生活の仕方と心の持ちようかもしれません。日曜日のサザエさんをみんなが心から楽しく見れますように。そして日本の月曜日の朝が明るくなりますように。

*かえで薬局では「こころと身体の長引く不調」をお持ちの方に漢方相談を承っております。ご来店できない方にはSkypeでのご相談もお受けしております。まずはお気軽にお電話くださいませ。【相談専用窓口】0120−979−802

健康相談に申し込む

記事一覧へ

トップへ戻る