ましも先生の健康note

美しい髪は血液から。

美しい髪は若々しさの象徴。誰もが憧れるものです。

特に女性は枝毛髪の毛のツヤ・ハリ・コシ。髪の毛のキューティクルを保護するためにトリートメントなどのケアを欠かさない方が多いのではないでしょうか?

また最近男性も薄毛抜け毛対策の頭皮ケアに気を使う方が増えてきています。

では髪の毛のケア、頭皮のケアは外側からだけで良いのでしょうか?

答えは50点。内側からのケアがとても大切なのです。身体の内面の若々しさが頭髪に現れるからです。

実は「若い人でも毎日100本もの髪の毛が抜けている」ことをご存知ですか?

髪の毛1本の寿命は3〜6年です。このうち髪の毛が育つ成長期が2〜6年。毛根が縮小し髪の毛が細くなり抜けていく退行・休止期が数ヶ月となり、成長期が圧倒的に長いのです。

成人では約10万本の髪の毛が生えておりこのうち90%が成長期。1日あたりに抜ける髪の毛は100本程度と言われています。

そして歳を重ねるにつれてだんだん成長期が短くなり、太く長く育つ毛が減っていきます。加齢により髪が全体的に薄くなっていくのはこのせいです。

この成長期に活発に働くのが「毛母基」新しい毛を生み出すためにさかんに細胞分裂を繰り返します。そしてこの毛母基に栄養を与えるのが毛乳頭でそれぞれに毛細血管を取り囲んでいます。

この毛細血管に血液がめぐらせる事が髪の毛の成長を活発にするのに不可欠です。

つまりこの毛乳頭の毛細血管をイキイキと保つことが美しく若々しい髪を保つことにつながるのです。

以前のnoteにも書きましたが毛細血管は血液の巡りが悪くなるとゴースト化していくという特徴があります。血液循環を保つ事が毛細血管を保つことにつながります。

以前のテレビCMで「髪は血余(けつよ)」というキャッチフレーズが有名になりました。特に女性の抜け毛や髪の毛のパサつきは血の不足が原因と考えられています。

中医学において血は各器官に栄養を与えて潤いも与える作用があります。そして血の生成は「脾」で行われます。そして血を貯蔵して必要なところに必要な量だけ分配するのは「肝」の働きです。

また毛母基では周囲のメラノサイトという細胞からメラニンという色素をもらうため毛の外側に近い毛皮質が着色します。歳を重ねるにつれてメラノサイトの数が減ったりメラニンを合成する力が低下することで髪が白髪になるというわけです。

中医学では白髪の原因は「腎」にあると考えられています。

腎は五臓の中で生命エレルギーをつかさどる臓器です。弱ってくると様々な老化現象が出てきます。白髪もこの1つです。

この腎は生まれつき親から受け継いだ先天的なものもありますが、毎日の生活の中で気を付けることで腎を補い若々しさを保つことができます。

ここでまとめると。

毛母基に栄養を欠かさずに巡らせるために毛乳頭の毛細血管をイキイキと保つこと。そのために毛細血管のゴースト化を防ぐこと。

そして五臓の中では特に肝・脾・腎の働きを良くしておく事が大切なのです。

これらを踏まえていつまでも若々しい髪の毛と頭皮を保つためのコツを以下にまとめます。

①身体を冷やさない。身体を冷やすことは腎を傷めます。さらに血管も収縮するので毛細血管の働きも低下します。冬など寒い季節はマフラー・手袋・靴下/タイツ。腰をカイロで温めるなど寒さから身体を守ることを忘れずに。

②黒豆・黒ごま・黒きくらげ・昆布などの海藻類やヤマイモや里芋・れんこんなどのネバネバした食材は腎を補う作用があります。積極的に摂りましょう。

③ストレスをため込まないで。過度なストレスは交感神経を興奮させアドレナリンを分泌。血管が縮こまり血液の巡りが悪くなります。またストレスを溜め込むとのびのびとしたがる性質の肝を傷めます。酸味のあるものやセロリやミント、パクチーなど香りの強い食材を積極的に摂りましょう。柑橘系のアロマも有効です。

④タバコは控えてください。活性酸素が毛細血管を錆びさせます。ビタミンEやポリフェノール類、βカロチンなどの抗酸化物質の摂取も大切です。

⑤甘いものや炭水化物など糖質に偏らないようにする。余分な糖質はタンパク質や脂質と結びついて変性させて老化促進物質である糖化最終生成物(AGE)を作り出します。毛細血管を焦げ付かせないようにするのも大切です。

外面だけでなく内面の若々しさの現れとも言えます。毎日鏡を見て自分の若さを確認できると楽しんで取り組めますね。

美と若さは1日にしてならず。毎日の積み重ねが大切です。

健康相談に申し込む

記事一覧へ

トップへ戻る