ましも先生の健康note

深刻な眼病について。

今回はちょっとした眼のトラブルではなく、眼の疾患の中でも深刻な症状を引き起こすものについて書きたいと思います。

眼の深刻な症状。いわゆる失明です。

脅すわけではありません。しかし「深刻な眼病」について知っておくことは目を大切にするという意識が高まるのではないかと思いますのでぜひお読みください。

それでは以下に失明にいたる危険のある眼病を3つ挙げます。

①糖尿病網膜症:その名の通り血糖値が高いために網膜の毛細血管がダメージを受け破れやすくなることで起こります。破れた毛細血管から硝子体にタンパク質や脂肪が滲み出ることで視力が奪われていきます。症状としては視野のかすみ。黒い影。急な視力低下。初期の自覚症状があまりないのが特徴です。原疾患である糖尿病の改善をしておくことが何よりの予防ですね。

②加齢黄斑変性:初回のnoteにも書きましたが網膜の中央部にある黄斑が過度な光による酸化でダメージを受ける事で起こります。出血や新生血管の増殖により網膜が剥がれていくために光の感知能力を失っていきます。症状としては視野の中央部が暗くなったりゆがんだりしていきます。これは網膜の奥の新陳代謝を良くする=血流を良くすることや抗酸化物質の摂取が予防に役立つと言われています。

③緑内障:薬局で処方せんをお持ちになる方が非常に多い眼病です。最近増えており最新の疫学調査では40歳以上の日本人のうち20人に1人は緑内障と診断されました。また高齢者ほどその割合は増加します。

主に眼圧が高くなることで視神経が圧迫され電気信号が送られなくなるのが原因とされています。症状としては視野が欠けていくものですが進行は遅く自覚症状はあまりありません。最近では正常な眼圧でも進行していく「正常眼圧緑内障」も増えています。これは野球のボールのような眼球が過度な長時間にわたる負荷によってラグビーボールのような楕円形に変形することで起こるようです。

予防のためにはとにかく長時間にわたる負担を軽くしてあげることが何より。パソコンやスマホなどの作業はこまめに休憩を挟み、温かいタオルで眼球周辺を温めること。またマッサージして血流を改善することもとても有効に思います。

また「緑内障気質」という言葉もあります。

細かいことに気を配り人に対しての配慮がある性格のことです。緑内障の処方せんをお受けする中で感じますが、とてもきっちりとしていて、仕事に対して人一倍責任感が強く、実際に仕事で成功している方が多いように思います。

とても素晴らしい性格なのですが、裏を返すと細かいことを気にしすぎる。人のことを優先して自分を後回しにする。1回気になるとずっと気になってしまいストレスが非常にたまりやすいという側面もあるようです。

前回も書きましたが中医学的な側面でも五臓のうち「肝」はのびのびとしたがる性質でストレスに非常に弱い臓器です。そして「肝」のトラブルは五官のうち「目」に現れます。

ちょっとくらい息抜きして。自分のために時間を使って。カモミールや柑橘系のアロマでゆったりする。そんなことが何よりの予防になる気がします。

以上の3つの疾患は進行が緩やかなのが特徴です。毎日負担を大きくかけている方は大切な視力を失わないように目を大切にしてあげてください。予防に勝る治療はありません。

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