ましも先生の健康note

ウイルスに感染しづらい人とは?

ただでさえインフルエンザが猛威を奮っているこの季節。インフルエンザだけでも十分怖いのにここに来て中国の武漢での新型コロナウイルスの拡大。日本でも感染者のニュースが流れてきて不安だけが募るようになっています。

1月22日に武漢市同済医院感染科が発表したコロナウイルスの弱点として「高温に弱く56℃で30分で死滅」するとの情報を発表しています。これは実験的な環境下でのデータですので実際の人間の身体では実現が難しいものです。

ただしウイルスの弱点として高温多湿に弱いという事は確実に言えます。

インフルエンザを例にとってみると1961年のG・J・ハーパー氏の研究データによると「温度20℃以上・湿度50〜60%で空気中の感染力が弱まる」ことが分かっています。

冬にインフルエンザやノロウイルスなどが爆発的に流行するのは冷たく乾燥した空気で感染力を発揮する性質から考えると納得できます。

ここで注目されるのがです。

鼻には匂いを嗅ぐ以外にも重要な働きがあります。

吸気の加温・加湿・クリーニングです。

鼻の中には鼻腔介という粘膜のひだが左右3つずつ。ひさしのように設置されています。この粘膜のひだの大きさは伸ばしてみると片側がはがき1枚分にもなり、毛細血管がたっぷりと張り巡らされた上に粘液と繊毛に包まれています。

冷たく乾燥した外気が鼻から入ってきても温度37℃湿度100%近くにまで加温加湿される上に鼻毛や鼻粘膜の繊毛によってウイルスなどの異物もキャッチしてくれるというわけです。

なんて素晴らしいんだ鼻!!

普段から鼻の状態を良くしておく事がウイルス感染の予防の第一歩というわけです。ウイルスカットなどの高機能なマスクでも限界があります。

しっかり鼻で呼吸できるようになると99.9999%予防できるようになります。

しかしなかなか鼻呼吸を出来ているひとは少ないのが現状です。それは現代の生活習慣によるものが多く考えられます。

生活習慣の中で鼻が悪くなる主な原因を以下にあげます。

がぶ飲みや食事中に水分を摂るなど「水分の摂り方」が乱雑になっている。

噛み方が不足したり唾液が不足して胃腸の働きが弱くなっている。

③食事の中でカルシウムが不足している。

運動不足やシャワーだけの入浴で発汗不足。

夜遅くまで飲食。甘いものや糖質の摂り過ぎで余分な水分が溜まっている。

以上のことに気をつけてみてください。体質が変わりアレルギー性鼻炎などの予防にも繋がります。

もちろん鼻の状態を良くしておいた上で。うがいと手洗い。免疫力を低下させないように疲れを溜めない。冷やしすぎない。そしてゆっくりと身体と心をを休める事が一番大切です。

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