ましも先生の健康note

取れない舌の苔を中から改善する方法。

舌を見ると白い苔がびっしり。

タンクリーナーで一生懸命磨いてもすぐにまた出てくる。こんな方って多いと思います。実際に店頭でご相談に来られた方の舌を見せていただいても苔がしっかりと付いている方が多くみられます。

この舌の苔は外側から付着するのではなく身体の中から現れているサイン身体に余分な湿気が残っている状態なのです。

そしてこういった方は以下のようなお悩みに繋がりやすいのです。

身体が重だるくなる。特に朝はだるくてつらいが午後から体が軽くなる。

手足がむくむ。特に朝の顔がむくむ。

頭が重い。頑固な肩こり。

慢性鼻炎・鼻づまり。耳が詰まる。

冷えやすくなる。

食欲が落ちる。ムカムカ吐き気がする。

よく眠れない。不安感がある。

中医学では食べ物や飲み物は脾(脾臓だけではなく消化器全般)の働きによって管理されると考えられておりこの働きが低下すると水分や食べ物の代謝が悪くなり体内に残ってしまうのです。この状態を「痰飲」といい様々な症状を引き起こします。この痰飲の特徴が舌に白い苔が付着するということなのです。

一言で言うと人間も湿気るのです。そしてこの湿気は乾燥しやすいこの冬でも多くの方の身体で溜まっています。

ここでなぜ身体に湿気が溜まるのか?原因を挙げてみます。

①水分の摂り方が多すぎる。

以前にnoteやTwitterでも触れましたが、水分を1日○リットル飲む。など健康のために頑張って飲んでいる方が非常に多いようです。人によって日によって水分の必要量は変わってきます。がぶ飲みしたら身体が必要としている以上の量を大きく上回ってしまいます。水分はのどが渇いたら一口ずつていねいに飲んでください。のどの渇きが落ち着いたら休憩です。水分は量ではなく飲み方を意識してください。

②よく噛まないことで唾液が不足する。

戦前に比べると食事にかける時間も1回の食事で噛む回数も半分以下に激減しています。最近は柔らかいものやご飯がすすむ味付けの濃いものなどが多く食卓にあがることで噛まない習慣が根付いているようです。ひと口30回を目標にしてみてください。「ありがとうございます」と右側の歯・左側の歯・左右バランスよくと唱えながら噛むと30回です。唾液がしっかりと分泌され胃腸の働きが劇的に良くなります。特に口内炎を起こしやすい人やアレルギー性鼻炎の方にはぜひ取り組んでいただきたいです。

③甘いものや炭水化物が多い。

甘いものも炭水化物も糖質です。糖質は身体の中で代謝されていくと最終的には二酸化炭素と「水」になります。絶対にダメ!とは言えませんが身体の湿気が溜まっている時には少し意識して加減してみましょう。

④お風呂をシャワーのみで済ませる。

もともとシャワー浴は乾燥している大陸型の気候に適している文化です。海に囲まれたこの日本では1日の終わりに湯船に入ってしっかりと余分な水分を排出してから休むという習慣が合っています。忙しくてもなるべく時間を取ってゆっくりと湯船に浸かりましょう。

⑤慢性的な運動不足。

最近は便利な世の中になりました。駅にもエレベーターやエスカレーターが備えれておりとても楽に過ごせるようになっています。「平日に座っている時間」は世界20か国を対象にした調査で日本人がトップ。デスクワークの方は特に運動不足で発汗量が少なくなります。

体重70kgの方で約1リットルの水分が蒸発しますが運動不足による筋肉量の低下でこの量が少なくなります。時間に余裕をもって階段を使う。一駅分は歩く。など取り組んでみてください。

最後にこんな体質の方に超オススメな食材が。

ハトムギ。トウモロコシ。そして豆類!

枝豆。空豆。グリーンピース。もやしや春雨などの食材は余分な水分を排出する作用を持っています。積極的に摂ってみましょう!

舌の苔は身体に余っている湿気のサイン。毎日の歯みがきの時間で自分の身体の状態をチェックできます。溜まっている方は改善のために少しだけ生活で修正してみてください。毎日の積み重ねが大切です。

*かえで薬局では「こころと身体の長引く不調」をお持ちの方に漢方相談を承っております。ご来店できない方にはSkypeでのご相談もお受けしております。まずはお気軽にお電話くださいませ。【相談専用窓口】0120−979−802

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